第5回経済教育学会研修会(第3回アクティブラーニング研修会)報告

 6月22日、横浜市鶴見区にあります橘学苑中学校・高等学校(校長小岩利夫会員)で第5回経済教育学会研修会(第3回アクティブラーニング研修会)が開催されました。

 授業実践報告(金子幹夫 神奈川県立三浦初声高等学校「経済学習授業開き ~教室が自動車工場だ~」、玉井 涼 橘学苑高等学校「コンビニエンスストアーの立地条件と起業」、 菊池 愛 橘学苑高等学校「資本主義が勝った?-経済の発展と問題点を考える」)、講演 「今、なぜ主体的学びか ~学びの本質を考える~」富山大学教授 教育推進センター副センター長 橋本勝)、総括(明治大学 商学部教授 水野勝之)という内容でした。司会は橘学園高等学校生徒会長中山駿之介さんが努めました。

 高校の3先生からは、それぞれの学校で行っている授業の工夫が報告された。金子先生は、交換と分業について生徒が自然発生的に行動を起こすことにより交換と分業の必要性について教えているそうだ。玉井先生は、コンビニを経営したい生徒を対象に、コンビニを実際に生徒に調査させているそうだ。コンビニ経営の負の部分もあるので、それについても避けないで勉強をさせているとのこと。菊池先生は、歴史上の経済発展期に隠された問題点を生徒たちに教え、その解決を考えさせるという方法で、歴史と経済を教えているそうだ。

 橋本先生の講演では、「考える」ということをテーマに参加者が自分たちでディスカッションを行った。二宮尊徳の写真とロダンの考える人の写真を提示して、彼らは「考えているのか?」というテーマを設定し、参加者のディスカッションが始まった。最後に、「考える」ということは、楽しみながら工夫をしていく「遊び」と共通しているのではないかという考えを示し、同時に逆にその考え方を批判するよう参加者に促した。橋本先生の橋本メソッドが実践された講演であった。

 最後は水野が総括するとともに、ゼミ生とともに現在行っている教育について話した。

 高大連携の一環として意義深い研修会であった。

                               (文責:水野勝之)

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