韓国経済教育学会 金龍民氏 と 水野勝之会長 の対談

 2023年2月1日、本学会 水野勝之会長 が韓国(ソウル)を訪問し、韓国経済教育学の 金龍民氏 と対談しました。  対談の場所は、ソウル駅のKTX7会議室でした。

両学会の国際交流の促進について

 今年度より一層学生たちの交流を深めるため、日本の経済教育学会の先生方に呼び掛けて学生を募集し、応募した学生と渡韓し、金龍民先生の大学の学生たちと交流したい旨を伝えました。
 学生たちの交流に際して、単に親睦を深めるだけでなく、お互いが調査研究を行い、学生たちが学会で研究報告するのはどうであろうかということについて話し合われました。学会が交流するのであるから、やはり学生であっても研究成果は必要ではないか。韓国の学会、および金龍民先生の大学校ではその議論が真剣になされ、交流を通して学生も勉強の成果を学会で発表する方向になりました。もちろん学部のレベルなので、通常の学会での報告というより学生部門での報告となります。仲良くなるだけでなく、お互い切磋琢磨しながら勉強の上でも学生の力を伸ばしていきたいということです。
 韓国経済教育学会の国際交流に関しての課題としては、日本の学会との窓口がどうしても少数の開位に偏ってしまうということです。日本語が話せる教員に偏ってしまうそうです。その一人である金龍民先生は大忙しだそうです。

韓国経済教育学会の課題について

 金龍民先生は次の点を挙げました。
・若手が入らず世代交代がなかなか進まない。
 最近少し若手の会員も入会したとのことですが、やはり相対的に少ないのは否めないそうです。
・小中高の先生がなかなか入会しない。
 学会自体に小中高の先生方に直接メリットとなる仕組みがないため小中高の先生方になかなか関心を持ってもらえないそうです。
・学会のHPの閲覧数が多くない。
 学会なのでやむを得ないかもしれないが、多くの方々にHPを見てもらえれば会員も増える可能性があります。
 この3点に関しては日本の経済教育学会も同様の問題を抱えています。双方の学会で情報交換しながら、こうした問題を解決していければというように考えているそうです。日本の経済教育学会も、韓国の学会で成功した方法をぜひ教えてもらいたいです。

 当日金龍民先生には、このインタビューにお答えいただいただけでなく、お忙しい中金会長との会談の通訳までお願いしてご苦労をおかけしました。日本の経済教育学会として感謝申し上げます。