第3回COREプロジェクト研修会報告

 7月13日(土)、第3回COREプロジェクト研修会が名古屋経済大学名駅キャンパスで開催されました。COREECONの教科書は、合理的な経済功労の理論から脱却しようとする試みも含まれています。そこで、「昨今の経済事情と主流派経済学の経済教育の問題点」と題した柴田透会員(新潟大学)と大坂洋会員(富山大学)の報告では、合理的行動を前提とする経済理論と非合理的行動を前提とする経済理論についての議論が行われました。合理的行動の経済学が否定されたりしているけれど経済学者はどうすればよいのでしょうかと大坂会員が柴田会員に尋ねると、柴田会員が、個々の経済学者の判断にゆだねるのがよいでしょうとお答えになりました。

 その後、授業での工夫と苦労をお話になった宮下春樹 会員(城西大学)の「core-econテキストによる外部性の導入」、裴光雄会員(大阪教育大学)「ユニット18を国際経済論の授業で使用して」の2報告が続きました。そして、水野勝之会員からは(明治大学)「2019 RES Nuffield Foundation Workshop: Teaching and Learning with COREの参加報告」、新里泰孝会員 (富山大学) 久井田直之会員 (日本大学)からは「要点理解につなげる対話形式の導入案」が報告されました。新里会員と久井田会員はユニット7のガイドブックについて、対話形式のモデルを披露しました。

 COREECONでは各ユニットのガイドブックづくりや全訳を学会として進めております。関心のある方はぜひ今後のCOREプロジェクト研修会にご参加ください。

                                (文責K.M)

enter image description here